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倉庫から食料を盗んだ地下組織の子供たちがポリスに囲まれていた。ハナビとマッチは子供たちを助けようとするが、一人が撃ち殺され、ハナビは身を挺して子供を守ろうとする。
ダメだ、間に合わないよ、ハナビ。なんで、そんな子供のために…。 その刹那、マッチの頭の中で声が響いた。 あんたの力借りるよ!踏ん張りな! PR |
ハナビの部屋。マッチはヨーヨーの練習をしている。相当練習したらしく、様々なトリックをこなしている。
「凄いじゃないか。お前、飲み込みが早いな」 マッチはヨーヨーを自在に操り、ハナビの目の前や耳のすぐそばをヨーヨーでかすめる。 「よし、もう一つやるよ。ヨーヨーの動きは一度見られると読まれるようになる。だが二個だと奴等は処理できなくなる可能性が高い。ほらよ」 |
ポリスと戦かったハナビが、戦いを見ていて気づいたことはないかとマッチに聞いた。
「なんだ、何にも気づかなかったのか。頭を使え、必死になって使うんだ。やられる確率を少しでも下げるために、体を鍛え、頭を使うんだ。いいか、ポリスは俺を見失った。それは分かったか?」 頷くマッチ。 |
ハナビとマッチが狭い通りを歩いている。
「常に回りに気を配れ。危険なものはないか、逃げる時に邪魔になるものはないか。隠れられる場所はあるか」 ハナビが急に立ち止まった。 「ポリスだ。隠れて見ていろ。もし、俺がやられたら、ただの馬鹿野郎だったってことだ。決して、出てくるな。守ってやるっていう約束を守れないのは悪いけど、お前一人でおっさんを助けろ」 |
朝、マッチは悪夢で目が覚めた。叫びだしそうな自分の口を手の平で押さえて、ベッドから飛び出し、ドアを開けて走り出した。やっぱりダメだ。僕はハナビと一緒にいられない。おじさんを助けなきゃ。おじさんと一緒にいないと…。マッチの横を風が走り抜け、前にハナビが立っていた。
「は、はー!俺の勝ち!お前、遅すぎるぞ」 どうしよう。僕はどうしたらいいんだろ…。 |