STAP細胞が世間に知れ渡ったので、SF小説に使える。

まずはES細胞(胚性幹細胞)。動物の発生初期段階の細胞で、これがすべての組織に分化していく。つまり、これがあればオッケ。でも、受精卵が胚盤胞と呼ばれる段階にまで発生したところで取り出すので、倫理的問題あり。

ということで、体細胞から作り出そうという取り組みが始まった。

iPS細胞(人工多能性幹細胞)。体細胞へ4種類の遺伝子を導入して、ES細胞の機能をもたせた。

STAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)。体細胞に外的刺激を与えて、ES細胞の機能をもたせる。iPS細胞とは異なる可能性があると言われている。例えば、体内での臓器再生。

小保方謹製酸性溶液がついにSTAP細胞を作成。200匹の緑色に光るマウスを出現させた。まぶしー！

緑色に光るのは緑色蛍光タンパク質を使っているから。細胞の変成により、光るようにしかけられています。STAP細胞が出来た場合に光るようにできますが、間違った実験やってるとSTAP細胞ができていなくても光ります。「緑色に光るマウスを200回作った」と言っても、光物好き腐女子のたわごとかもしれません。

小保方さんは悪意を持っていたり、嘘をついてるわけではないと思います。自分がこうあって欲しいということを現実と取り違えてしまっていて、妄想性障害のようなものなのではないでしょうか。

STAP細胞よりも小保方さんを使ったほうが、面白い小説が書ける気がしてきました。

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今年のノーベル賞。物理学賞は、「ヒッグス粒子」の存在を予言した功績で、エディンバラ大学（イギリス）のピーター・ヒッグス氏とブリュッセル自由大学（ベルギー）のフランソワ・エングレール氏が受賞しました。

で、このヒッグス粒子ってSF小説に使えるかっていうお話。

一番簡単なのは、名前だけ使っちゃうって方法。「ヒッグス粒子砲発射!」おお、強そうだ。でも、書いてる人の知識レベルが疑われてしまう。ある程度の理論武装をすれば、「ヒッグス粒子砲」を使うのは夢ではない。

SF小説って、自由な想像の翼を使って果てなき空を飛んで、未来の技術を予見したり、未来の科学者を育めれば素晴らしいと思う。だから、翼を傷つけない程度の理論武装は必要。

ということで、まずはお手軽お気軽にヒッグス粒子を知ろう。

第二部が終わったので、しばらくお休みします。

第三部で最初に考えていたラストへ向かって突っ走ることになる予定ですが、ラスト以外何も考えていません。こりゃ困ったことなので、休んでプロットねりねりします。

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「これがiPS細胞」
ハナビは長老に小さなケースを差し出す。
「この中に入っている」
老人はケースに手をかざし、目を閉じて集中する。やがて、ゆっくりと息を吐きながら目を開けた。
「これは面白い」
ハナビは長老に対して深く頭を下げた。
「お願いだ！あいつらを元にもどしてやってくれ！」
「わかった。やってみよう」
「ありがとう！」
ハナビは両手で長老の両手を包み込んだ。長老は一瞬ぎょっとする。
「あ、ごめんなさい！大事な手に触っちゃって」
「いや、気にせんでいい」
「じゃあ、俺、あいつらに話してくるよ」
ハナビが小屋から出て行った。
『あいつのあの感じ、我々と似ているが、何か違っている…』

小さな小屋の中にハナビと長老が向かい合って座っている。
「あなたは神の手を持っている」
「私の手のことをそう呼ぶ者もいる。噂を聞いて来たのか？」
「ああ。マッチに聞いた」
「マッチ…そうか、今はそう呼ばれているのか。面白い名前をもらったものだな。それで、望みは何だ？」
「神の手という病気を直す手を持っている人たちがいる」
老人が頷いた。
「だが、神の手を持つ人たちも、『治れ』と念じながら手をかざせば治ると思っている」
老人がくすっと笑う。