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マッチがキヨミズの正面に立って睨みつけている。キヨミズが腰を屈めて、マッチの顔をジッと見てから、体を起こす。
「お前、綺麗な顔をしているな。そんな怖い顔をしていたら、べっぴんさんが台無しだ」 マッチは歯を食いしばって、より一層強く睨む。 「お前は巫女の匂いがする。何故しゃべらぬ。お前の声は美しく、人々を癒すはずだ。お前の歌を聞いてみたいものだ。どれほど素晴らしいものか」 マッチの顔を不安がよぎる。 PR |
ハナビとキヨミズの互角の闘い。ハナビの元へ七節棍を持って駆けていくハッパ。じれたカエサルはマッチに向かって銃を撃った。数十個の弾丸が広がらずに真っ直ぐに突き進んでいった先にマッチはいなかった。ハナビが獣のような咆哮とともに突き出した両拳の勢いに、後ろへ飛ぶキヨミズ。ハナビはハッパから七節棍を受け取ってカエサルに向かう。ハナビを追おうとするキヨミズの前に両手を広げて立ちはだかるハッパ。カエサルは躊躇なくハナビに向かって銃を撃つ。
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キヨミズに叩きのめされたハナビがふらつきながらも立ち上がる。大笑いするキヨミズ。
「偉そうなことばかり言いおって。両手首、腰、両足首に潜ませている武器で私に勝ってみせろ」 「しゃあないな。俺の最強の武器を見せてやるよ」 |
「酔拳。酔えば酔うほど強くなるのら。そろ動きは予想れきない」
「ふざけおって」 キヨミズの前蹴りがハナビを襲う。ハナビはバランスを考えないほど反り返って、キヨミズの前蹴りを避け、体をくねらせて妙な動きをしながらバランスを保ち、一歩下がる。バランスを保つために前傾姿勢になったハナビの後頭部にキヨミズが踵落しを放つ。 地面に叩きつけられるハナビ。ハッパは今にも泣きそうになっている。ハナビが痛みをこらえながら立ち上がる。 |
キヨミズの一撃でハナビは吹っ飛んだ。苦しげに咳をしながら立ち上がるハナビ。キヨミズは微笑みを浮かべて、直立の姿勢に戻った。
「やはり、少しはやるようだな。だが、言っておく。手加減した」 「いってえなぁ、全く」 ハナビは、その場で高くジャンプする。その高さは人並み外れていた。ハッパは驚いて、頭を上下させながらハナビの動きを追う。キヨミズはつまらなそうな顔をしている。 「ジャッキー・チェンとやらいう奴から学んだ技でかかってこい!」 |